今回の再生にあたり、まず行ったのが約2000キロに及ぶ不要物の撤去・処分です。
長年使われていなかった家具や建材、生活用品などを一つずつ整理し、空間をいったん“リセット”するところからスタートしました。
荷物を撤去することで、
・建物本来の構造が見える
・風通しや光の入り方が分かる
・次の使い方を具体的にイメージできる
といった効果があります。
古民家再生では、この最初の整理工程が、その後の方向性を大きく左右しま
内部の壁は一部をブチ抜き、空間をつなげました。
仕上げには漆喰を使用し、調湿性や質感を活かした、柔らかい表情の壁としています。
漆喰は、
・見た目の温かみ
・経年変化を楽しめる
・補修しながら使い続けられる
といった点で、古民家との相性が良い素材です。
電気配線は、隠すのではなく露出配線としました。
後から変更しやすく、メンテナンス性にも優れています。
機能を優先しつつ、素材感や無骨さを活かすことで、
「作り込みすぎない」空間を目指しています。
古民家再生は、すべてを新しくすることではなく、
残す部分と変える部分を見極めることが重要だと考えています。
今後も、現場の状況を見ながら、
この建物にとって無理のない形を探りつつ、少しずつ手を入れていく予定です。